美容室オーナー必読!失敗例から学ぶSNS活用方法

SNSは多くの人にとってオンライン上で気軽にコミュニケーションできて、日常を楽しくしてくれるツールです。
しかし、多くの美容室でSNSがプロモーション手段のひとつとして活用されるようになってから、状況は様変わりしてきました。
今となっては『SNSをどう上手く活用して集客につなげるか』が、多くのオーナー様の『悩みの種』になっているのではないでしょうか。
もし、あてはまる項目が1個でもあれば…要注意です!
SNS活用失敗例① SNSの投稿時間がいつも営業時間外
チェックして欲しい項目の1つめは、『SNSの投稿時間がいつも営業時間外になってしまっていないか』という点です。
「どれだけ美容室が忙しいのか分かっているのか!!」というお怒りの声が聞こえてきそうなので、あらかじめ断っておきたいのですが、ここで注意してほしいのは、『いつも営業時間外』というところです。
最近は、朝早くから深夜まで営業している美容室も増えています。
また、美容室のオーナーさんが開店前や閉店後の時間を使って社員教育をしていることは、営業時間後も多くの美容室の灯りが消えないことからも重々承知しています。
そして、忙しくてついつい投稿が営業時間外になってしまう方もいるということも…。
でも、そうやって営業努力をしている美容師さん達だからこそ『SNSをいつも営業時間外に投稿すること』はやめて欲しいんです!
なぜ『SNSをいつも営業時間外に投稿』してはいけないのか?
では、なぜSNSを営業時間外に投稿してはいけないのか。
理由はいくつかあるのですが、代表的なものだと2つです。
SNSをいつも営業時間外に投稿』してはいけない理由①
直接の予約に結びつきづらい
SNSと一口に言っても、Facebook、Instagram、Twitter、LINE公式アカウントなど様々です。
ただ、どのSNSに関しても言えることは、『何かを投稿する=それをフォロワー(お友だち)に伝える』ことになるということです。
SNSを使用したことがある人にはイメージしやすいと思いますが、SNSでは基本的に投稿した内容がフォロワー(お友だち)の『タイムライン』上に流れてきます。(下図:タイムラインイメージ)
そして、そこで友達がどんなことを投稿したのか、どんな投稿に「いいね!」したのかを見ることができます。
今回の場合だと、自分の通っている美容室がどんな投稿をしたのか、また、自分の友達がどこかの美容室の投稿に「いいね!」しているとタイムラインを見て知るわけです。
では、仮に「そろそろ髪を切りに行こうかな」「ここの美容室行ってみたいな」と思ってもらえたとします。
次の行動は?⇒『予約』です!
その時、美容室が予約を受け付けていなかったら、(営業時間外だったら)どうでしょうか。
「またあとでやろう…」と思って、せっかくの顧客が逃げてしまうと思いませんか?
例えば私自身、美容室やネイルサロンの予約をしようと電話して『通話中』 だった時、「またあとでかけよう…」と思ったまま、1~2週間経過してしまったり、他のサロンに行ったりした経験は1度や2度ではありません。
『タイミング』が合うかどうかは集客に影響を与えます。
お客様に「行こうかな」と思ってもらった時がチャンスです!
『営業時間内=予約受付時間内』にも投稿することで、集客チャンスを確実なものにしていきましょう。
なお、「うちは24時間予約システム導入しているから大丈夫だよ!!」というオーナーさんもいるかもしれないですが、これはちょっと危険な考え方です。
仮に即時予約OKだったとしても、予約する側(お客様側)の立場から考えた場合どうでしょう?
21時に投稿された内容を見て、「次の日の午前中ちょうど予定がないから行きたいな」と思っても、「急だと悪いんじゃ…」と思って予約をためらってしまうこともあります。
また、「LINE公式アカウントのトーク機能で予約したい人から個別にトークを受付しているよ!!」というオーナーさんもいるかもしれませんが、これも確実にすぐ返信できるとは限らず、時間にギャップが生じてしまうこともあります。
このように、いつも『営業時間外=予約受付時間外』に投稿することは、顧客を取りこぼすリスクを高めてしまいます。
各美容室によっては、客層的に夜21時以降の方が見てもらいやすいとか、朝8時前だと反響が大きいという場合もあると思うので、一概に営業時間内がいいとは言いません。
ただ、もしそのような戦略なしに『時間が取れるのが営業時間外しかないから』という理由だけで、毎回営業時間外に投稿しているのであれば、投稿スタイルを見直してみましょう。
「どうしても時間がない」という場合は…
忙しくて「どうしても営業時間内の投稿は難しい」というオーナーさんは、『予約投稿機能』を使ってみるといいかもしれません。
Facebookページの場合だと、あらかじめ作成した記事を指定した時間に投稿することができる『投稿日時指定機能』が内蔵されています。
また、最近ではTwitterやInstagramも外部ソフトを使えば予約投稿できるようになってきたので、どうしても営業時間外にしか投稿できない場合は、それらを試してみるのもいいかもしれません。
SNSをいつも営業時間外に投稿』してはいけない理由②
タイムライン上で埋もれやすい
なぜ『SNSをいつも営業時間外に投稿』してはいけないのか?
理由の2つ目は、『営業時間外に投稿=タイムライン上で埋もれやすい時間帯』になってしまうからです。
美容室の営業時間は、10時~20時前後というケースが多いです。
その場合、『営業時間外=朝の9時まで、もしくは、21時以降』になるかと思います。
この時間帯というのは、多くの大手企業(アパレル・健康食品・ニュースサイト・ドラッグストア等々)が宣伝の投稿をする時間であり、それらと被ってしまうんです。
これは、通勤時間や仕事を終えてリラックスしているときに自社の宣伝をしたいという目論見があってのことなので、本来美容室のオーナーさん達の目指すところ(集客・販促アップ)と「同じだからいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、多くの大手企業アカウントを運用しているのは、広報専門部隊であったり、広告代理店であったりするので、1個ずつの投稿のクオリティーがとても高いです。
特に、綺麗な写真や動画を使った投稿や、思わず読みたくなるようなキャッチコピーの入れ方には、私もついついつられてしまいます。
結果、せっかくの投稿が『埋もれてしまう』ことになるんです。
もちろん、企業アカウントを1個もフォローしていない人もいます。
ただ、SNS歴の長いお客様ほどフォローしているアカウントの数(お友だちの数)も多く、そのような投稿がずらっとタイムライン上に流れている中で、自分の投稿を見つけてもらうのはなかなか難しいです。
同じ投稿内容であっても、投稿した時間によって反応は大きく変わります。
『どの時間帯であれば反響が多いのか』今一度考えながら投稿してみましょう!
ここまでで、だいぶ長くなってしまったので…あとの2つはチャチャッといきたいと思います。(すみません)
SNS活用失敗例② SNSのプロフィール欄が空白または古い情報
チェックして欲しい項目の2つめは、『SNSのプロフィール欄が空白または古い情報になっていないか』という点です。
SNSのプロフィール欄は、『自分のお店のコンセプト』を売り込む為にはとても重要なスペースです。
それなのに、空白のままにしていたり、お店の住所と電話番号だけというような美容室は意外と多いです。
「過去の投稿を見てもらったら、うちの店のコンセプトは十分伝わるよ!」と思っている方もいるかもしれません。
ですが、お店に来たことのないお客様(新規顧客)の場合、最近の投稿を見たとしても、せいぜい2~3件というところです。
その時の投稿が、たまたまでも『臨時定休のお知らせ』『新メニューの紹介』『オーナーさんが旅行に行った』という内容だった場合どうでしょう?
実はその美容室が『髪にいい自然派薬剤』にこだわっていて、なおかつ『お客様に対して一人のスタッフが最後まで施術』する『リラックスできる環境にこだわった』美容室だったとします。
最近の投稿2~3件で、そんな魅力が伝わるでしょうか?
だからこそ、トップに表示される『プロフィール欄』を有効活用しなくてはいけないんです!
プロフィール欄をどう活用すればいいのか?
では、どのようにプロフィール欄を活用していくといいのでしょうか。
これは、SNSを上手く活用されている美容室さんのアカウントをいくつか参考にするのが一番かと思います。
ただ、もし研究している時間がないよという場合は、すぐに下記の内容を追加してみてください。
それだけでも変化があると思います。
- お店の電話番号
- お店の住所(できれば簡単な道順も)
- 駐車場の有無
- お店のこだわり(他店とここは違うよと言えること)
- お店のホームページのURL(場合によっては予約サイトURL)
- お店をはじめたきっかけやオーナー、お店のスタッフのこと
など
なお、これはSNSアカウントは作ったけれど、最近SNSを活用していないという美容室さんに特に多いのですが、仮にSNSの運用をやめたとしても、お店の基本情報(住所や電話番号)は最新のものに更新しておきましょう。
「ホームページやポータルサイトを見たらわかるでしょう」と思うかも知れませんが、誤った情報をお客様に提供することは、信頼関係を壊すことになりかねません。
実際に2週間前ほど前、私の友人がお母さんの誕生日に電話でイタリアンのお店を予約して、Facebookを見てそこの住所に行ったところ、移転済みだったという目にあったらしく、えらく怒っていました。
SNS活用失敗例③ 投稿内容が全て宣伝になっている
チェックして欲しい項目の3つ目は、『投稿内容が全て宣伝になっていないか』という点です。
これは、別記事で改めて深く書いていきたいのですが、集客を上げるためのSNSだからといって、お店の宣伝ばかり投稿することは、あまり良いことではありません。
細かくいうと、『お店の宣伝のみのアカウント』と『お店の宣伝以外の内容も含むアカウント』だと、後者の方が集客アップには効果を発揮するんです。
もちろん、集客アップのために新メニューやキャンペーンの告知はすべきです。
ただ、あまりにも宣伝ばかりだと、読んでもらえなくなる(スルーされる)可能性が高まります。
たまには、お客様とのエピソードを入れてみたり、綺麗にとれた風景写真を投稿してみたり、あるいはお店を開店したばかりの頃のエピソードを投稿してみたり。
色々な内容を宣伝の間に挟むことで、お客様に安心して来店してもらえるきっかけづくりをしていきましょう!
SNS活用で気を付けたい3つのポイント
今回はやや読みづらい内容になってしまった気がしてならないのですが、お伝えしたかったポイントは以下の3つです。
- いつも『営業時間外=予約受付時間外』に投稿 →顧客を取りこぼすリスクを高める。
- 『プロフィール欄』を有効活用 →集客アップ
- 『お店の宣伝のみ』より『宣伝以外の内容も投稿』する →集客効果が高い
ぜんぶまとめて変えようと思うと大変なので、できることからはじめてみましょう。
オンライン上とは言え、ちょっとした努力は意外とお客様にも伝わるものです。
ちょっとした努力がお客様の来店のきっかけになるといいですね。
今すぐできる固定客(リピーター)の作り方についてはこちらから。
タイムラインに埋もれないニュース配信ができるGMOおみせアプリについては、こちらをチェック。