マーケティングとは?【2025年最新】意味・方法・手法をわかりやすく解説

マーケティングとは?意味・方法・手法をわかりやすく紹介【2025年最新】

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マーケティングは、中小企業や店舗の成長に欠かせない「売れる仕組み作り」です。しかし、2025年時点、デジタル化やAI活用、プライバシー規制の強化などにより、マーケティング環境は大きく変化しています。

この記事では、マーケティングの基本から2025年の最新トレンド、明日から使える実践ステップまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

この記事はこんなお悩みがある方におすすめ
  • どのようにマーケティングを進めればいいかわからない
  • 最新の手法を自社・自店でどう取り入れるか悩んでいる
  • 広告・SNS・アプリ・Webサイトなど、何から手をつけるべきか整理したい

マーケティングとは?

マーケティングとは、「顧客の欲求を満たし、価値を届けるための企業活動全体」のことです。単なる広告や販売活動ではなく、商品開発から価格設定、販売チャネルの選定、宣伝活動まで、すべてを含む包括的な取り組みを指します。

目次

2025年マーケティング環境の変化

デジタルシフトとオムニチャネル

2025年時点、オンライン(Web・SNS・アプリ)とオフライン(店舗・イベント)を一体で設計する「オムニチャネル戦略」が主流になっています。

例えば飲食店なら、

  • InstagramやGoogleマップで店を知る(オンライン)
  • Webから予約する(オンライン)
  • 実際に来店して食事(オフライン)
  • アプリでポイントを貯めてリピート(オンライン×オフライン)

このように、顧客が複数のチャネルを行き来する導線を途切れなく設計することが求められています。

プライバシー・クッキー規制と「ファーストパーティデータ」重視

Googleなどのブラウザでサードパーティクッキー(他社サイトの閲覧履歴を追跡する仕組み)の廃止・縮小が進んでいます。これにより、従来のWeb広告のターゲティング精度が低下する可能性があります。

そこで重要になるのが「ファーストパーティデータ」、つまり自社で直接収集した顧客データです。

  • 会員登録時のメールアドレス
  • 購買履歴・来店履歴
  • アプリの利用データ
  • アンケート回答

これらのデータを活用し、顧客一人ひとりに最適なメッセージを届ける「パーソナライズ」が、2025年のマーケティングの鍵となります。

生成AIの普及とマーケティング業務の変化

ChatGPTなどの生成AIが一般化し、マーケティング業務の効率が劇的に向上しています。

  • 広告コピーやブログ記事の原稿作成
  • 画像・動画の自動生成
  • データ分析レポートの自動化
  • チャットボットによる顧客対応

ただし、AIに丸投げすればいいわけではありません。「どんな顧客に・何を伝えるか」という戦略や方針は人間が握る必要があります。AIは強力なアシスタントですが、最終的な判断はマーケティング担当者が行うべきです。

小さな組織ほど「選択と集中」が重要に

マーケティング手法は年々増え続けていますが、すべてに手を出す必要はありません。むしろ中小企業・店舗ほど、以下の観点で絞り込むべきです。

  • 自社の客層:若年層ならInstagram、ビジネス層ならGoogle/LinkedIn
  • リソース(人・時間):週に何時間使えるか
  • 予算:広告費はいくらまで出せるか

「SNSもWebサイトもアプリも…」と手を広げすぎると、どれも中途半端になります。まずは1~2チャネルに集中し、成果が出てから横展開するのが賢明です。

マーケティングの前提理解

4Pと呼ばれるフレームワーク

  • Product(製品):何を売るか
  • Price(価格):いくらで売るか
  • Place(流通):どこで売るか
  • Promotion(販促):どう伝えるか

これら4つの要素を、顧客視点で最適に組み合わせることがマーケティングの本質です。

「集客」「販促」「営業」との違い

マーケティングは全体設計を担う活動であり、集客・販促・営業はその一部の機能です。

  • マーケティング:売れる仕組み全体の設計(市場調査、商品企画、価格戦略、プロモーション計画)
  • 集客:見込み客を集める(Web広告、SNS発信、チラシ配布)
  • 販促:購買を後押しする(クーポン、キャンペーン、店頭POP)
  • 営業:直接提案して契約を獲得(商談、見積提示、契約手続き)

マーケティングが土台を作り、集客・販促・営業がその上で機能することで、ビジネス全体が回ります。

中小企業・店舗にとってのマーケティングの目的

中小企業や店舗がマーケティングに取り組む主な目的は、以下の3つです。

  • 新規顧客を増やす:認知度を高め、来店・購入のきっかけを作る
  • 既存顧客をリピート・ファン化させる:一度来たお客様に何度も来てもらう
  • 限られた人員・予算でも成果が出る「再現性ある仕組み」を作る:属人化を防ぎ、誰でも実行できる体制を整える

ポイントは「戦略的に動く」こと。闇雲に広告を打つのではなく、「誰に・何を・どう届けるか」を明確にすることで、少ないリソースでも最大の効果を生み出せます。

マーケティングでは何をすればいい?【基本ステップ】

STEP

目的とKPIを決める

マーケティングを始める前に、「何のためにやるのか」を明確にします。

目的の例

  • 新規来店数を月20件増やす
  • リピート率を30%→50%に上げる
  • 客単価を3,000円→4,000円にアップする

そして、目的に対するKPI(重要業績評価指標)を設定します。

目的/KPI例

  • 新規顧客獲得:Web予約数、来店数、新規会員登録数
  • リピート促進:再来店率、メルマガ開封率、アプリ利用率
  • 売上向上:客単価、購入頻度、LTV(顧客生涯価値)

数字で追えるようにすることで、施策の効果が見えるようになります。

STEP

ターゲット・ペルソナを決める

「誰に届けるか」を具体的にイメージします。性別・年齢・居住地だけでなく、以下まで深掘りしましょう。

  • どんなシーンで困っているか(例:忙しくてランチの時間がない会社員)
  • どんな価値観を持っているか(例:健康志向、コスパ重視)
  • どこで情報を得ているか(例:Instagramのリールをよく見る)

このように架空の顧客像を「ペルソナ」として設定することで、メッセージや施策がブレにくくなります。

STEP

顧客導線(カスタマージャーニー)を描く

顧客が「知る→興味を持つ→比較する→来店・購入→リピート」という流れをたどるプロセスを「カスタマージャーニー」と呼びます。

例:カフェの場合

フェーズ/顧客の状態/施策例

  • 認知:まだ店を知らない(Instagram投稿、Googleビジネスプロフィール、チラシ)
  • 興味:「行ってみたいかも」(限定メニューの写真投稿、クーポン配布)
  • 比較:他の店と迷っている(口コミ対策、予約のしやすさ)
  • 来店:初めて訪問(接客、店内POP、次回クーポン配布)
  • リピート:また来たいと思う(LINEやアプリでの定期連絡、ポイント制度)

各フェーズで「どんな接点を作るか」を設計することで、取りこぼしを防げます。

STEP

チャネルと施策を選ぶ

ターゲットと導線が決まったら、どのチャネルで接点を作るかを選びます。

2025年時点で最低限押さえたいチャネル

  • Googleビジネスプロフィール:地域検索で上位表示(飲食店、美容室、小売店)
  • Instagram:写真・動画で視覚的に訴求(ファッション、飲食、美容)
  • LINE公式アカウント:定期的な情報発信とクーポン配布(全業種)
  • 自社アプリ:ポイント・デジタル会員証で囲い込み(リピート重視の店舗)
  • Web広告(Google/Meta):ターゲット層に直接リーチ(新規獲得を急ぐ企業)

ポイント:まずは新規顧客向け・リピーター向けの1~2チャネルに集中し、運用が回るようになってから拡大しましょう。

STEP

測定と改善(PDCA)

施策を実行したら、必ず効果を測定します。

最低限把握しておきたいKPI

  • Webサイト:セッション数、ページ滞在時間、コンバージョン率
  • SNS:フォロワー数、エンゲージメント率(いいね・コメント)
  • LINE/メール:開封率、クリック率
  • 店舗:来店数、リピート率、客単価

数字を見ながら「うまくいっている点」「改善すべき点」を洗い出し、小さく試して改善するPDCAサイクルを回すことが成功の鍵です。

代表的なマーケティング手法【2025年版・中小企業向け】

Webマーケティング

Webマーケティングとは、インターネットを活用した集客・販促全般を指します。

主な施策

  • ホームページ・LP(ランディングページ):商品・サービスの詳細を伝える
  • SEO(検索エンジン最適化):Googleで上位表示を狙う
  • MEO(マップエンジン最適化):Googleマップで上位表示を狙う
  • Web広告:Google広告、Yahoo!広告、SNS広告

メリット

  • 効果測定がしやすい(アクセス数、CV数など)
  • 少額から始められる
  • 遠方の顧客にもリーチできる

SNSマーケティング

SNS(X、Instagram、TikTok、LINEなど)を使った情報発信と顧客との関係構築です。

各SNSの特徴

  • Instagram:写真・リール動画が主体(商品の魅力を視覚的に伝える)
  • X(旧Twitter):テキスト中心、拡散力が高い(最新情報の発信、キャンペーン)
  • TikTok:短尺動画、若年層に強い(ブランド認知、バズ狙い)
  • LINE公式:プッシュ通知可能(クーポン配布、リピーター育成)

ポイント:SNSは「認知拡大→ファン化」まで一気通貫で使えるチャネルです。ただし炎上リスクもあるため、投稿内容には注意しましょう。

O2O/OMOマーケティング(オンラインから来店・リピートへ)

O2O(Online to Offline)とは、オンラインで顧客と接点を持ち、実店舗への来店を促す施策です。さらに近年は、オンラインとオフラインの境界をなくすOMO(Online Merges with Offline)の考え方が主流になっています。

代表的な施策

  • Webクーポン・デジタルクーポン:InstagramやLINEで配布し、来店時に提示してもらう
  • オンライン予約:24時間いつでも予約可能にして来店ハードルを下げる
  • デジタルスタンプカード・ポイント制度:アプリで管理し、リピートを促進
  • デジタル商品券:事前購入してもらい確実な来店を確保
  • デジタル会員証:スマホで会員情報を管理、特典提供

2025年のトレンド

スマートフォンの普及により、多くの顧客が来店前にオンラインで情報収集します。そのため、「オンラインで知る→オンラインで予約→オフラインで体験→オンラインでリピート促進」という循環を設計することが重要です。

こんな方におすすめ

  • 実店舗を持つ飲食店、美容室、小売店
  • 新規顧客だけでなくリピーターも増やしたい企業

コンテンツマーケティング・動画マーケティング

コンテンツマーケティングとは、顧客にとって価値ある情報を継続的に発信し、信頼関係を築く手法です。

主なコンテンツ形式

  • ブログ記事・コラム:お役立ち情報、業界知識、事例紹介
  • HowTo動画:商品の使い方、レシピ、メイク方法など
  • お客様の声・事例紹介:実際の利用者の声で信頼感を醸成
  • ホワイトペーパー・資料:BtoB向けの専門情報提供

2025年の動画トレンド

  • 短尺動画(ショート動画):Instagram Reels、YouTube Shorts、TikTokなど
  • 縦型動画:スマホ視聴に最適化
  • ライブ配信:リアルタイムで顧客とコミュニケーション

メリット

  • 広告と違い、コンテンツは資産として蓄積される
  • 顧客が自発的に興味を持ち、ファン化しやすい
  • SEO効果も期待でき、長期的に集客につながる

ポイント:一度作ったコンテンツは消えないため、長期的に効果を発揮します。ただし成果が出るまで時間がかかるため、短期施策(広告など)と組み合わせるのが効果的です。

ローカルSEO(MEO)・Googleビジネスプロフィール最適化

特定の地域に焦点を当て、その地域特性を活かしたマーケティング戦略です。

具体的な施策

  • 商圏分析:店舗から半径○km圏内の人口構成、競合店を調査
  • Googleビジネスプロフィール最適化:地域検索(「渋谷 カフェ」など)で上位表示
  • 地域イベントへの参加:祭り、マルシェ、商店街イベントでの出店
  • 地域限定キャンペーン:「○○市在住の方限定クーポン」など
  • ローカルインフルエンサーとの連携:地域密着型のSNSアカウントとコラボ

こんな方におすすめ

  • 商圏が限定される実店舗(飲食、美容、小売など)
  • 地域に根差したビジネスを展開したい企業

データ活用・パーソナライズ

顧客データを分析し、一人ひとりに最適な情報を届ける手法です。

活用できるデータ

  • 会員情報(年齢、性別、居住地)
  • 購買履歴(何を・いつ・いくら買ったか)
  • 来店履歴(来店頻度、最終来店日)
  • Web行動(閲覧ページ、クリックした広告)
  • アプリ利用状況(アプリ起動頻度、クーポン利用率)

パーソナライズの例

  • セグメント配信:「30代女性で半年来店がない人」だけにクーポンを送る
  • レコメンド:過去の購入履歴から「この商品もおすすめ」を提案
  • 誕生日特典:誕生月に特別クーポンを自動配信
  • カート放棄リマインド:ECサイトでカートに入れたまま購入しなかった人にメール

ポイント:プライバシーに配慮し、顧客が「見張られている」のではなく「大切にされている」と感じる距離感でパーソナライズを行うことが重要です。

中小企業・店舗が陥りがちなNGパターンと成功のポイント

NG

手段から入ってしまう(「とりあえずSNS」「とりあえず広告」)

よくある失敗

  • 「流行っているから」とInstagramを始めたが、何を投稿すればいいか分からない
  • 広告を出したが、誰に何を伝えたいのか曖昧で成果が出ない

なぜダメなのか

目的・ターゲット・導線が決まっていないまま施策を始めると、方向性がブレて成果につながりません。

正しいアプローチ

  • まず「誰に・何を・なぜ伝えるか」を明確にする
  • その上で「どの手段が最適か」を選ぶ
  • 小さくテストして、効果が出る施策に集中する
NG

担当者まかせで「属人化」する

よくある失敗

  • マーケティング担当者が一人で全てを抱え込む
  • その人が辞めたり異動したりすると、ノウハウが消える
  • 上司向けレポートのためだけに、担当者が手作業で数字をかき集めて集計・資料化してしまう

なぜダメなのか

属人化すると、継続性がなくなり、組織として成長できません。
さらに、レポートのためだけの手作業集計は、担当者の時間を奪う「作業」を恒常化させます。ここに対して事前にルール化しておかないと、「数字をまとめること」が仕事になってしまい、本来やるべき打ち手の改善や検証に時間が割けなくなります。

正しいアプローチ

  • 簡単な「マーケティングシート」を作る:目的、ターゲット、KPI、施策、結果を記録
  • 月次レポートの型を決める:誰が担当しても同じフォーマットで報告
  • ツールやマニュアルを整備する:誰でも運用できる仕組みを作る
  • レポート集計も仕組み化する:日々の入力やキャンペーン結果をそのままダッシュボードに反映させ、PDCAの「C(チェック)」で見ている画面=月次レポートになるように設計する。
NG

効果測定をしない・判断軸が「感覚」だけ

よくある失敗

  • 「なんとなく反応が良かった気がする」で施策を続ける
  • 数字を見ずに次の施策に移ってしまう

なぜダメなのか

データを見ないと、何が成功で何が失敗なのか分かりません。改善もできず、予算をムダにする可能性があります。

正しいアプローチ

  • 最低限のKPIを設定する(例:月間来店数、リピート率、SNSエンゲージメント率)
  • 「数字で見る→仮説を立てる→小さく試す」を繰り返す
  • 失敗してもいいので、学びを次に活かす

成功しやすい企業・店舗の共通点

顧客視点での「分かりやすさ」

  • 商品・サービスの価値が一目で伝わる
  • 予約方法、支払い方法、店舗への行き方などがシンプル

小さく試して、良かったものを型化していく文化

  • 「まず1ヶ月やってみる」精神
  • うまくいった施策を標準化し、誰でも再現できるようにする

オーナー・経営者が最低限のデジタル指標を理解している

  • 担当者任せにせず、経営層もKPIを把握
  • 「セッション数」「コンバージョン率」「リピート率」などの基本用語を理解

これからマーケティングを始めるなら、まず何から?

初級

ゼロから1年目にやること

まず整えるべき基盤

自社Webサイト・Googleビジネスプロフィールの整備

  • 店舗情報(住所、営業時間、電話番号)を正確に掲載
  • 商品・サービスの写真を充実させる
  • 口コミに返信し、評価を高める

SNSアカウントの開設と定期投稿

  • まずは週2~3回の投稿から始める
  • 「誰に・何を伝えるか」を意識する

既存顧客データの整理

  • 会員台帳、予約履歴、購買データを一元管理
  • ExcelでもOK

今からでもできる「生成AI」を使った業務効率化

  • ChatGPTなどの生成AIでブログ記事やお知らせの原稿たたき台を作成:テーマと伝えたいポイントを入力して骨子を作り、最後は人がチェックして仕上げる
  • 画像生成AIで広告クリエイティブ案を作成:バナー画像やSNS投稿用の画像を複数パターン出して、いいものをたたき台にして作成
  • 社内資料・レポートのドラフト作成に活用:集計結果を入力して「要約」「ポイント整理」「見出し案」の作成を任せる※生成AIに理想的な集計方法を聞いたり、Excelのひな形を作る方法について聞くのも効果的

ポイント:まずは「知ってもらう」「見つけてもらう」ための基盤を固めつつ、生成AIを“ゼロから考える時間を減らす道具”として取り入れていきましょう。

中級

2年目以降に取り組みたいこと

リピーター育成と「データを貯める」仕組みづくり

LINE公式アカウント・メルマガでのCRM施策

  • クーポン配布、新商品情報、限定イベントの案内
  • セグメント配信で「久しぶりのお客様」に再来店を促す

アプリ導入でポイント・デジタル会員証を提供

  • 来店ごとにポイント付与し、リピート率アップ
  • プッシュ通知で定期的に顧客接点を持つ

簡易な広告運用(Google/Meta広告)

  • 月1~3万円の少額から始める
  • 「来店予約」「資料請求」など明確なゴールを設定

ポイント:新規顧客獲得だけでなく、既存顧客を「ファン化」しながら、来店履歴や反応データが少しずつ貯まっていく状態を作りましょう。ここで貯めたデータが、上級編の高度なデジタル施策の土台になります。

上級

アプリ・デジタル商品券の活用などのデジタル化

貯めたデータを「自動で活用する」段階へ

データ分析の自動レポート生成

  • 売上・来店・キャンペーン反応を自動で集計
  • ダッシュボードで日次・月次の状況をすぐ確認

アプリ・デジタル商品券で顧客囲い込み

  • デジタル商品券の事前販売で確実な来店を確保
  • アプリ限定特典でファンを育成し、利用データを蓄積

マーケティングオートメーション(MA)の導入

  • 顧客行動に応じて自動でメール・LINE配信
  • スコアリングで「今買いたい人」を見極める
詳細はこちらから

ポイント:アプリやデジタル商品券、MAを組み合わせて、貯めたデータを自動で活用できる状態にすることで、少人数でもムリなく成果につながるマーケティングを“仕組みとして”回し続けることができます。

まとめ:マーケティングを理解し、今日から一歩を踏み出そう

マーケティングは、決して大企業だけのものではありません。中小企業や個人店舗でも、顧客視点で「誰に・何を・どう届けるか」を考え、小さく試して改善を繰り返すことで、確実に成果を出せます。

今日からできる最初の一歩

  • 目的とKPIを1つ決める(例:今月の新規来店数を10件増やす)
  • ターゲット顧客を1人イメージする(年齢、悩み、情報収集方法など)
  • まず1つのチャネルに集中する(Googleビジネス、Instagram、LINEなど)

2025年は、AI活用やプライバシー対応など新しい変化もありますが、基本は「顧客に価値を届けること」です。この記事で学んだ知識を土台に、ぜひ自社・自店のマーケティングを一歩ずつ進めてみてください。

マーケティングをより深く理解するための補足情報

本編で触れきれなかったマーケティングの歴史的背景や理論、関連用語の違いなど、より深い理解のための補足情報をまとめました。

マーケティングの歴史(時代による変遷)

マーケティングの考え方は時代とともに進化し、顧客や社会との関わり方が変化してきました。フィリップ・コトラーが提唱した「マーケティング1.0~4.0」の概念を軸に、その変遷を見ていきましょう。

1960年代以前:製品志向(マーケティング1.0)

  • 「いい商品を作れば売れる」時代
  • テレビ・新聞などマスメディア全盛期
  • 需要 > 供給の売り手市場
  • 企業は「いかに多くの人に商品を知ってもらうか」に注力
  • 品質や機能の向上が最優先
  • 代表的な考え方:「よりいい製品を、より安く、より多く作る」

19601980年代:顧客志向(マーケティング2.0)

  • 「お客様のニーズに応える」時代
  • 所得向上と生活の多様化
  • 市場調査を行い、ターゲットに合った商品開発
  • 顧客との関係構築に力を入れる「顧客中心」マーケティング
  • セグメンテーション(市場細分化)の重要性が認識される
  • 代表的な考え方:「顧客が欲しいものを作り、届ける」

19802000年代:価値志向(マーケティング3.0)

  • 「企業の理念・社会的価値が問われる」時代
  • インターネット普及により情報の透明性が向上
  • 商品の機能だけでなく、企業の理念や社会貢献に注目
  • 環境保護、CSR(企業の社会的責任)がブランド価値に影響
  • 「何を売るか」より「なぜ売るか」が重要に
  • 代表的な考え方:「世界をより良くするための価値を提供する」

2010年代以降:共感・共創志向(マーケティング4.0)

  • 「顧客と共に価値を創る」時代
  • スマートフォン・SNSの普及
  • 顧客は「理想の自分の実現」や体験価値を重視
  • 企業と顧客の双方向コミュニケーション
  • コンテンツマーケティング、コミュニティ構築が主流
  • 顧客参加型の商品開発やファンベースマーケティング
  • 代表的な考え方:「顧客と共感し、共に価値を創造する」

2025年時点:マーケティング5.0への進化

近年では「マーケティング5.0」として、テクノロジー(AI、IoT、ビッグデータ)と人間性の融合が語られ始めています。

  • AIによるパーソナライゼーションの高度化
  • 人間にしかできない共感・ストーリーテリングの重要性
  • サステナビリティ(持続可能性)への本格的な取り組み

マーケティングと関連用語の違い

マーケティングと営業(セールス)の違いは?

マーケティング = 売れる仕組み作り / 営業 = 実際に売る活動

  • 項目:マーケティング / 営業(セールス)
  • 役割:市場分析、商品企画、価格戦略、プロモーション計画 / 顧客への直接提案、商談、契約獲得
  • 対象:市場全体・見込み客全般 / 個別の顧客・案件
  • 時間軸:中長期的な仕組み構築 / 短期的な成約
  • アプローチ:広く浅く(マス・セグメント) / 深く個別(1to1)

例:
マーケティング:「見込み客100社を集め、購買意欲を高める施策」
営業:「その中から実際に契約20件を獲得するための個別提案」

両者は対立するものではなく、マーケティングが土台(仕組み)を作り、営業が仕上げ(クロージング)をする関係です。

マーケティングと広告の違いは?

広告はマーケティングの一部(4Pの「Promotion」に含まれる)

マーケティング(全体)に含まれるもの:

  • 製品開発(Product)
  • 価格設定(Price)
  • 流通チャネル(Place)
  • 販売促進(Promotion) ← ここに広告が含まれる

広告の役割:

  • 商品・サービスの認知度を上げる
  • 興味を喚起する
  • 一方向の情報発信

マーケティングの役割:

  • 顧客ニーズの把握から販売後のフォローまで包括的に設計
  • 商品企画、価格戦略、流通戦略、販促戦略すべてを含む

要するに:「広告 = マーケティングの中の一部」であり、広告だけではマーケティングは完結しません。

マーケティングとPR(広報)の違いは?

マーケティング = 売上・顧客満足の向上 / PR = 信頼・好感度の向上

  • 項目:マーケティング / PR(広報)
  • 目的:売上・利益の向上、顧客獲得 / 企業・ブランドの信頼構築、認知向上
  • 対象:顧客(購入見込みのある人) / 社会全般(メディア、株主、地域社会など)
  • 手法:広告、販促キャンペーン、SEO、SNS / プレスリリース、記者会見、イベント、CSR活動
  • 成果:売上、CV数、リピート率 / メディア露出、ブランドイメージ、企業評価

例:
マーケティング:「新商品の販売目標を達成するためのキャンペーン」
PR:「その商品のコンセプトや企業の取り組みをメディアに取り上げてもらう」

2025年の変化:
消費者が企業姿勢にも注目するようになり、マーケティングとPRの境界は曖昧になりつつあります。例えばSDGsへの取り組みはPR的要素がありますが、それ自体がブランド価値となり売上に寄与する面もあります。

ポイント:両者は協力関係にあり、PRで築いたブランドイメージの上にマーケティング施策を展開することで効果を最大化できます。

マーケティングと集客・販促の違いは?

集客・販促はマーケティングの一部の機能

マーケティング(全体像):
市場調査 → 商品企画 → 価格設定 → 流通戦略 → 【集客】 → 【販促】 → 購買 → アフターフォロー → リピート促進

  • 集客:見込み客を集める活動(広告、SEO、SNS発信など)
  • 販促:購買を後押しする活動(クーポン、キャンペーン、POPなど)

マーケティングはこれらすべてを包括する「売れる仕組み全体の設計」です。

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