看板広告とは？看板広告の種類や注意点について紹介

看板広告は、露出度の高い広告手段の一つです。オフライン広告であり、パソコンやスマートフォンなどのデバイスを通さず、屋外に設置されます。多くの場合、長期間設置されることでブランディング強化につながります。

本記事では、看板広告について、種類や注意点について解説します。

看板広告とは？

看板広告とは？

看板広告とは、企業や店舗などをアピールするために屋外に設置される広告です。さまざまなサイズやデザインの看板があります。屋外で多くの人々に目に留まることで企業の認知向上に役立ちます。

ただし、チラシやポスティング、新聞折り込みなどの他のオフライン広告と比べて初期費用がかかります。

看板広告の種類

ここでは、それぞれの種類について詳しく紹介します。看板広告の効果は設置場所によって異なるため、目的や用途に合った看板を選ぶことが重要です。

駅看板｜駅構内に設置する

駅看板とは、駅構内や線路前に設置された広告です。駅や電車を利用する人々の目に留まりやすく、幅広い年齢層にアピールできます。

駅周辺にある病院・クリニックや飲食店、不動産・モデルルームなどの案内や、商品の宣伝に利用されます。

歩行者だけでなく、待ち合わせや電車を待つ際に立ち止まっている人々にもアピールしやすい特徴があります。詳細な施設案内や商品説明、特徴などを訴求することができます。

電柱広告｜電柱に設置する

電柱広告とは、電柱に設置したり掲載したりする広告のことです。電柱に巻き付けるタイプや電柱から突き出すタイプの広告があり、電柱のそばを通る人々の目に留まりやすい位置に設置されます。

電柱広告は、地域の住民をターゲットとしています。近くにある企業や店舗、病院・クリニックへの道案内として設置されることもあります。

壁面看板｜ビルの壁に設置する

壁面看板は、建物やビルの壁面を利用して設置される広告で、支柱を必要としません。一般に地上に近い位置に設置され、近くを通る人々の目に留まりやすいため、サービスや商品の情報や案内に適しています。また、店舗への誘導も可能です。

ただし、表示できる文字数には限りがあるため、細かな内容を伝える場合には見やすさに配慮する必要があります。

最近ではLEDビジョンやデジタルサイネージが普及しており、動画広告の表示も可能です。

屋外看板｜ビルの屋上に設置する

屋外看板は、建物やビルの屋上に設置される広告板や広告塔を利用して掲載される広告です。交差点や駅周辺、高速道路沿いのビルなど、多くの人に目に留まる場所に設置されます。看板の大きさが大きいため、広範囲の人々にアピールすることができます。

看板の形状は三角形や四角形があり、正面だけでなく四方からも見られるようになっています。

詳細なサービスや商品の紹介よりも、企業の名前や商品の画像、ロゴなどを大きく表示し、認知度を向上させることが目的とされます。

突き出し看板｜ビルに突き出して設置する

突き出し看板は、建物やビルの壁から垂直に突き出した形で設置される広告です。

突き出し看板の目的は、その建物やビルに入居している企業や店舗の名前や場所を表示することです。

建物のどの階にどの企業や店舗があるかを目印として利用されます。

ビルの壁面から突き出す形状のため、近くを通行する人々の目に留まりやすく、広範な人々にアピールすることができます。

野立て看板｜地面に基礎をつくって立てる

野立て看板は、路地や田んぼなど、企業や店舗から離れた場所の地面に基礎を立てて設置される広告です。歩行者や自動車のドライバーを対象としており、企業や店舗への道案内によく利用されます。

サービスや商品のアピールをする際には、他社との差別化を図るために野立て看板を選ぶこともおすすめです。

既に基礎がある場所に看板を設置したり、地方で設置したりすると、費用を抑えることができます。

看板広告の費用

看板広告の費用は、看板の種類や設置場所、エリアによって異なります。

種類・設置場所別：費用の目安

看板の種類	値段の目安
壁面看板	100,000円～350,000円
袖看板・突き出し看板	50,000円～200,000円
自立看板	100,000円～150,000円
立て看板	15,000円～30,000円
野立て看板	80,000円～350,000円

看板広告の値段はいくら？種類別の費用や安く抑える方法も紹介 | マネケル (itamiarts.co.jp)

1. 看板の種類: 看板の種類によって費用が変わることがあります。例えば、ビルボードや道路標識などの大型看板は、製作や設置に大きな費用がかかる可能性があります。
2. サイズ: 看板のサイズも費用に影響します。一般的に、大きなサイズの看板は材料の使用量や製作工程が多くなるため、費用も高くなります。
3. 材料: 使用する材料によって費用が異なります。例えば、アクリルや金属などの高品質な材料を使用する場合は、その材料のコストが費用に反映されるでしょう。
4. デザイン: デザインの内容や複雑さによってデザイン費が変わります。デザインにはデザイナーの経験やスキルが関わるため、それに応じた費用が発生することがあります。
5. 設置場所: 看板の設置場所も費用に影響します。例えば、都市の中心部や交通量の多い場所への設置は、許可手続きや特別な要件の準備が必要となるため、費用が高くなることがあります。

上記をグループ分けすると、デザイン費、製作費、工事費の3つから成り立ちます。

デザイン費はデザインの内容や労力に応じて変動します。

製作費はサイズや材質によって変動し、工事費は主に人件費によって形成されます。

工事の規模が大きくなるほど、工事にかかる人数や車両の台数、足場の設置の有無などが増えるため、費用も増加する傾向があります。

看板広告の注意点

看板広告を設置する際には、他のオフライン広告とは異なる注意点があります。設置場所や安全面など、看板広告の効果を最大限に発揮するために考慮すべき点があります。以下に5つの注意点を紹介します。

規則や法令に従う

看板広告は、自由に設置できるわけではありません。各自治体が定めた「屋外広告物制度」を遵守する必要があります。また、自治体によって設置ルールが異なり、都道府県知事への届け出が必要な場合もあります。設置を検討する前には、自治体への相談や法規制の確認が必要です。

看板広告に関連する法令には、以下のようなものがあります。

• 屋外広告物許可申請：広告物の面積や高さに応じて、自治体に許可を得るための申請
• 道路占用許可申請：突き出し看板などを設置する際に必要な申請
• 景観条例：都市景観の維持を目的とし、屋外広告物に関して規制や基準を定めたもの。安全点検や色彩規制などが含まれます。

情報は簡潔にする

看板広告の情報は簡潔で分かりやすい形にすることが重要です。情報を詰め込みすぎると、見やすさが損なわれ、伝えたいメッセージが効果的に伝わらない可能性があります。

屋上看板のような広告スペースが広い場合でも、看板を見る人は通行中の歩行者や高速道路を走行中のドライバーです。遠くからでも分かりやすくするためには、大きな文字で簡潔に表現することが重要です。

設置場所を選ぶ

看板広告の設置場所は慎重に選ぶ必要があります。看板を見る人の属性や関心事は設置場所によって異なるため、効果的な場所を選ぶことが重要です。

看板広告の設置には費用がかかるため、長期間訴求できる場所を選ぶことが重要です。学生が多い場所やオフィス街、商業施設が集まる場所などが看板広告に適している場所の例です。

劣化を考慮する

屋外に設置される看板広告は、雨や風、紫外線などの影響を受けやすく、劣化しやすい特性があります。設置期間が長くなればなるほど、劣化のリスクが高まります。そのため、劣化に耐える看板の設計や素材の選択、定期的なメンテナンスが重要です。

例えば、清潔感が重要なサービスや商品の看板がサビや汚れで見えにくくなったり、色あせてしまったりすると、サービスや商品のイメージを損ねる可能性があります。

また、看板の固定具のサビや緩みなど安全面にも注意が必要です。経年劣化を考慮したデザインや加工方法、定期的なメンテナンス計画を立てることが重要です。

効果測定の仕組みを作る

看板広告の効果を測定することは困難です。設置したことによる集客率の向上や認知度の向上の具体的な数値を測ることは難しいためです。

効果測定が可能な仕組みを考えておくと良いでしょう。例えば、看板にクーポン情報や割引券を掲載したり、QRコードを掲載したり、看板広告専用の問い合わせ番号を設けるなどの方法があります。

看板広告はルールを守って設置しましょう

看板広告は、ビルの屋上や壁面だけでなく、電柱や駅構内の広告板などに設置されるオフライン広告の一種です。

看板広告には主に6つの種類があり、それぞれ特徴があります。設置する場所や周囲の環境に合わせた看板を選ぶことが、効果的な広告展開のために重要です。

看板広告を展開する際には、企業やサービス・商品の紹介、企業や店舗までの道案内、ブランド力向上などの目的を明確にしましょう。