アプリは販促機能が豊富で、自社のマーケティング展開の幅を広げることができます。
オンラインで非接触かつ、重要な顧客接点を築き上げるツールであることも魅力でしょう。
アプリ作成の流れ
アプリの作成の仕方は、アプリを利用するスマートフォンの種類などによってそれぞれですが、大まかな流れは同じです。
目的を整理→設計→開発という流れで、順に説明していきましょう。
まずアプリ作成の目的を実際の制作に入る前に明確にすることです。
実際アプリによって何を実現したいかという点を捉えておくのが大事で、ちゃんと整理をすることで機能などの設計もしやすいです。
- 店舗・企業のリピーター販促をして売上をアップしたい
- 顧客分析をしてマーケティングに活用したい
- 社内アプリとして使用したい
たとえばこのようなイメージで、なるべく目的を具体的に固めていくことです。
次に目的に応じたアプリの設計をしましょう。機能・アプリのデザインを細かく設計します。
販促・集客のために使うならクーポン機能はあった方が絶対にいいですし、顧客データを取得しマーケティングをするのが目的ならCRM(顧客管理機能)は欠かせません。
また、不要な機能も整理すべきです。サブスクリプションやチケット機能の利用予定がないのに、機能に入っていても意味がないですよね。
設計がしっかりできていないと、作成を進める中で不具合やバグなどが発生し、開発が難航あるいは頓挫する可能性があるので非常に重要です。
設計が完成したらそれに基づき開発に移ります。
自社作成の場合は、社内の各部署と開発担当チームが連携して作成を進めて行きます。
外注開発の場合は、アプリ開発チームと委託先の業者で綿密にやり取りしながら開発を進めます。
アプリができたら実際の利用を想定した動作確認などを行い、不具合がないかチェックをしながら細かな部分の修正・ブラッシュアップを行います。

端末別アプリの作り方
具体的にスマートフォンの種類別にアプリ作成の方法を見ていきましょう。
多くの場合は両方作成することが必須になるのでフローを理解しておきましょう。
iPhoneアプリの作成方法
まずはiPhone用の作成方法です。
- iPhoneアプリを作成する場合は、Apple提供の無料統合開発ツール「Xcode」が必要です。
- また、アプリの作成自体はMacでもWindowsでもできますが、iPhoneアプリのリリースはMacでしかできないので、Macも用意しなければなりません。
- なお作成したアプリの動作確認を行うため、実機のiphoneも用意し、作成後リリースの際に使うアプリ開発者用プログラム「Appleデベロッパープログラム」への登録もしておきましょう。
- アプリ開発にはプログラミング言語が必要不可欠ですが、プログラムを組み立てるためにはある程度の知識・技術が必要です。
- 実際に開発する前に、プログラミングについて詳しいサイトや講座などで勉強すると良いでしょう。
- 作成後は動作テストをし、Appleデベロッパープログラムを介してアプリの申請を行って、承認されればApp Storeで公開されます。
Androidアプリの作成方法
- Androidのアプリを作るには、Google提供のアプリ開発用ソフトウェア「Android Studio」が必要です。
- なお、AndroidはMac・Windows・Linuxのいずれかで開発・リリースが可能です。
- 完成したアプリはGoogle Playなどで公開する方法がありますが、公開にはGoogle Playデベロッパーコンソールと公開用のツールを用意しておくことも必要です。
- 作成はツールを使用して行うこともできますが、1からプログラムを組み立てて作るなら、プログラミング言語の1つである「Java」の習得が必要です。
- Javaについて詳しく説明しているサイトや書籍、講座を利用するなど、習得の仕方はさまざまあります。アプリができたら動作確認をして、Google Playでの公開手続きをとりましょう。
アプリ作成の費用と相場
費用対効果の大きなアプリを制作するには、アプリ作成にどのくらいの費用がかかるか把握することが重要です。ここでは作成費用と制作後の費用について具体的に見ていきましょう。
作成費用
アプリ作成時にかかる費用の主な部分は人件費です。
エンジニアのレベルにもよりますが、人件費は1人につき50~150万円ほどかかります。作成費用は、開発に要する人数と作業時間によって算出されます。
費用を抑えるには、いかに少ない人員で短期間にアプリを作成できるかがポイントです。
作成後の費用
アプリは完成してリリースが済めば全て終わりというわけではありません。
運用や保守など、アプリが不具合なく継続的に動作するために後作成後アプリを維持する費用が必要なのです。費用の内訳としてはサーバー料金、機能追加・アップデート対応、ヘルプデスクなどが考えられます。
これらをもし社外に委託するとすれば、月に大体60~200万円ほどの費用が発生するでしょう。
自社制作と外注開発の費用比較
自社作成と外注制作はする場合の開発費用も比較します。
自社作成する場合、エンジニアの人数や開発期間はアプリの種類内容にもよりますが、平均的な開発費用は200~300万円ほどでしょう。
反対にアプリ制作会社に開発を依頼した場合は業者によりけりで、コストは上記価格よりやや高くなりがちです。
社外の業者に委託しなければならないため、各業者によって料金も異なり、シビアにコストカットを進めることもなかなか難しいでしょう。
自社開発のメリット・デメリット
自社でアプリを開発することには、スケジュールの調整がしやすかったり、仕様変更に柔軟に対応できるといったメリットがある一方で、クオリティが落ちやすかったり、他の業務に影響を及ぼす可能性があるといったデメリットもあります。
自社開発のメリット
- 自社での開発には、スケジュールを調整しやすかったり、仕様変更やトラブルに柔軟に対応できるというメリット
- 自社で開発すれば開発者が近くにいるため早急な対応が可能
- 自社内にアプリ開発のスキルが蓄積されるため、今後アプリ開発をする際にも役立つ
自社開発のデメリット
- 自社での開発には、クオリティが落ちる可能性があったり、ほかの業務に影響しかねないといったデメリット
- アプリ開発に関するスキルを持っている社員がいれば、高クオリティのアプリを開発できますが、アプリ開発に携わったことのある社員がいない場合、人材の育成をする必要があったり、プロに比べるとクオリティが低くなりやすい
- また、アプリ開発を専門とした社員でない場合、他の業務と並行しながらアプリ開発をしたり、今担当している業務を他の人に引き継がなければならないことから、他の業務に影響を及ぼす
外注開発のメリット・デメリット
アプリ開発を外注することで、高クオリティのアプリを制作できたり、他の業務に支障をきたさないといったメリットがあります。しかし、外注開発にはメリットだけではなく、リリース後のメンテナンスやサポートの有無が異なるといったデメリットもあります。
外注開発のメリット
- 外注開発することのメリットは、クオリティの高いものを作れることや、ほかの業務が滞らない
- アプリ開発を専門としている企業では、アプリ開発に関するスキルを持った社員や豊富な経験を持つ社員が在籍しているため、打ち合わせ時にも相談に乗ってくれたり、改善すべき点を指摘してくれるため、高クオリティのアプリを開発可能
- また、自社で開発しないため社員にアプリ開発業務を依頼する必要がなく、他の業務に支障をきたす心配もない
外注開発のデメリット
- 外注開発のデメリットは、リリース後のメンテナンスやサポートの有無が異なる
- 自社開発したアプリであれば、リリース後のメンテナンスや仕様変更も対応できるが、外注した場合は仕様変更やメンテナンスもその会社に依頼する必要がある
- リリース後のメンテナンスやサポートが充実した会社に依頼することで、安心してアプリを運用できる
自社開発と外注開発の選び方
自社で開発するか、外注開発するかは開発費用や時間、規模を考慮して判断しましょう。
- 開発規模が小さく人材が揃っている場合は、自社開発の方がコストを抑えられるためおすすめです。
- 開発規模が大きく人材育成をしなければならない場合は、外注の方が費用を抑えられる場合もあります。
外注で費用を抑えるのが理想的な作成方法
費用がかかるとはいえ、社内にアプリ開発のノウハウがないなら、外注した方が品質・開発期間などにおいてプラスとなる場合もあります。
- 開発にあたり大きなリソースが必要
- 開発リソースがあってもその後のバグやアップデートの対応リソースが必要
- 外注の費用は抑えられる場合がある
こういった背景を踏まえても、外注で費用を抑えるのが一番理想的な方法であるといえるでしょう。
これだけはチェック!外注する際のポイント
外注開発する際は、サポート体制や会社の規模、セキュリティ体制などから、外注する会社を選定することで、アプリ開発の段階だけではなくリリース後運用しやすくなります。
そこでここからは、外注開発する際の選定ポイントについて、費用を抑える方法とともに解説します。
選定するポイント
外注開発する際は、
- サポート体制や会社の規模
- セキュリティ体制
などから依頼する会社を選びましょう。
特に、初めて自社アプリを開発して運用する場合、サポート体制が万全でないと運用が難しく挫折してしまいます。
また、開発したアプリの特性や規模に合わせて選定ポイントを決めておくことで、高クオリティのアプリを開発できます。
外注開発で費用を抑えるポイント
では外注費用を抑えるポイントは3社ほど見積もりをとって比較してみることです。多すぎても比較対象が多くなり、開発検討が長くなってしまいます。
そしてできればテンプレート開発を採用したアプリを選びましょう。
アプリ開発には2パターンあり、次のようになります。
- 1から独自に開発するフルスクラッチ開発
- ある程度ベースがある状態から開発するテンプレート開発
フルスクラッチから開発すると自由度は高いですが、費用は高くなってしまいます。
そうしたことを防ぐためにはテンプレートで、かつ自由度の高いテンプレートを採用したサービスを選びましょう。
そうした面でいえば見積もりを取るなら弊社のアプリ作成サービス【GMOおみせアプリ】がオススメです!
テンプレート×カスタマイズでセミオーダーのオリジナルアプリが作成できます!
ポイントを意識し、理想的なアプリ開発を実現しましょう。
自社開発するか外注外発するか見きわめてオリジナルの自社アプリを
アプリを開発する場合、自社開発か外注開発かのいずれかで行いますが、それぞれで特徴やメリットとデメリットが異なります。複数のポイントから、自社開発するのか外注開発するのかを見極めましょう。
