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飲食店でのDM(ダイレクトメール)の効果的な作成方法とは

集客には様々な方法があり、中でもDM(ダイレクトメール)は多少情報量が多くてもユーザーにお店の魅力をしっかり伝えることができる点が便利です。
しかし、ユーザーのことを考えずに作られたDMはユーザーに伝えたいことがわかりにくく、宣伝効果も無くなってしまいます。
飲食店でのDM(ダイレクトメール戦略)
飲食店でDMを効果的に送るために、まずDMについて理解しましょう。
DM(ダイレクトメール)は、郵便形式、Eメールなど様々な形式で送付されます。
形式に関係なく共通して言えるDMのメリットに関しては、DMは不特定多数ではなく既に会員登録をしている人などをターゲットに送付します。
したがって、ある程度ターゲットを絞って宣伝ができるうえに、一度以上はサービスを利用している人が対象なので、普段から頻繁にサービスを利用している人はもちろん、休眠顧客の掘り起こしもでき、費用対効果も高いものが期待できます。
また、会員証などに登録しているデータなどと、DMを送付した住所を連携させれば、何人にDMを送付して何人から反応があったかなども確認することができます。
このように次のマーケティング活動に向けてどんなことをすれば良いか参考になるデータも集めることができるという効果もあります。
DMの形式を知ろう
郵便形式のDMだと、自分宛の名前が書かれていることで他の郵便物と一緒に中身を見てもらえる可能性が高くなります。
現代ではスマホが普及したことでメールで情報を配信している飲食店も多いですが、電子メールだと読まずに削除されてしまうことも多いです。
そこで郵便形式のDMなら、このような事態を防ぎ、ちょっと暇な時などに手軽に手に取ってもらえるでしょう。
それにスマホの画面と違って、紙媒体だといつでもゆっくり全体を見ることが可能です。
万が一本人が見なかったとしても、家族や友人などが見る可能性があります。ユーザーの周りの人を巻き込むことが期待できるでしょう。
またEメール形式のDMだとコストが安いメリットがあります。
一般的なEメール形式のDMのコストは2円以下と言われています。
先ほど解説したように、読まずに削除されてしまうこともありますが、スマホは今では現代の人のちょっとした時間潰しとなっているので、通勤時間などちょっとした空き時間に読んでもらえる可能性も高いです。
それにWebサイトと組み合わせれば、より濃いコンテンツを提供することもできます。
しかも、郵便形式と比べてメール形式のDMだと最短で当日での配信が可能です。このように低コストでの宣伝効果だけでなく、スピーディーに最新の情報を配信することができるのもEメール形式のDMの強みと言えるでしょう。
ただし、DMはただ作るだけでは読まずに捨てられてしまいます。
そのため、飲食店でもDMを作成するにあたってはユーザー目線に立って、見やすいかつユーザーの興味を引く工夫が大切となります。
飲食店でのDM作成のコツ
先ほど解説したように、DMは見た人の興味を引き付けるかつ見やすいことが大切です。そこで飲食店におけるDM作成のコツを紹介します。
デザインをアピールポイントにあわせる
飲食店に限った話ではありませんが、DMは見た瞬間に印象が決まります。
なのでパッと見た時のインパクトが大切です。
そこで飲食店のDMを作るにあたっては、何をアピールしたいか考え、必要な情報を厳選したうえでDMを作るということが必要です。
季節感に合わせる
デザインの例としては、飲食店だと季節限定メニューをアピールするという例が挙げられます。
飲食店だと、特に食べたいジャンルは決まっていないけど、美味しそうな料理を見て、お店を利用してみたいと考える人も多いでしょう。
そこで大事なのが季節感なのですが、たとえば春なら桜をイメージさせるようなピンクをベースにし、春の旬の食材を使った季節感のあるメニューを並べてみましょう。
このようなデザイン手法は居酒屋や小料理屋のDMにオススメです。
もちろんこの手法は居酒屋や小料理屋に限ったものではありません。
ケーキ屋さんなら旬のメニューの中でも特に売り出したいものをピックアップし、カラフルでかわいくオシャレな印象にすれば女性を中心に集客できます。
それ以外にもお肉を売りにしているお店なら、ドンと大きくお肉の塊を載せてインパクトを狙うという手もあります。
価格を押し出したデザインもあり
次に価格をアピールするデザインにする方法も選択肢として挙げられます。
特にコース料理を売り出したい時はこの手法が良いでしょう。プラン名と料金を強調して、メニューも記載しておくとユーザーがメニューをイメージしやすいです。
そして、オシャレなカフェやバーなら、お店の雰囲気をイメージさせるためのキャッチコピーやスタイリッシュなデザインでアピールすることもできます。
この場合はあまり色を使わずに洗練されたデザインにまとめるのがコツです。
レイアウトは視線と画像量を意識すること
レイアウトとはDMを構成する要素の配置のことを言います。
基本的にDMはキャッチコピー・挨拶文・商品説明・特典・問い合わせ先・画像などで構成されています。
これらの中でもどれを強調したいか、ユーザーはどのような流れでDMを見ていくかなどレイアウトを意識したうえでDMを作成しましょう。
まずレイアウトを決めたうえで大切なのがユーザーの視線の動きです。
チラシを見た時、基本的に人はN型・もしくはZ型という視線の動きをします。
DMに掲載する情報の優先度を順位化して、DMを作成してください。
DMのレイアウトに関しては、訴求したいポイントやユーザーに注目してもらいたい部分を目立つように配置することも大切です。
先ほど解説したように、DMに掲載する情報の優先度を順位化し、最も重要な情報がユーザーに伝わるようにしましょう。
具体例としてはキャッチコピーでDMの3分の1程度を占め、それ以外の情報を小さめに掲載することでキャッチコピーを強調するなどといった手法があります。
この方法ならDMを見た人からすると真っ先にキャッチコピーが目に入るので、インパクトを与えることができます。
ただ、この場合1つの情報を強調しすぎて他の情報を軽視してしまい、何を伝えたいかわからなくなってしまうこともあるので注意しましょう。
そして、DMを作成するにあたっては画像が最も重要です。
DMは文字と画像で構成されています。
そこで、文字を見た場合そこから自分の経験などをもとに商品・サービスをイメージしますが、画像なら考えるという段階を踏まずに画像を見た瞬間にある程度商品・サービスをイメージすることができます。
したがって、DMを作成する際は画像が目立つかつ文字による情報を厳選してください。
クーポン
やはり人間は「安い」という言葉に弱いでしょう。
そのため、DMにクーポンを載せる飲食店も多いです。しかし、クーポンのせいで経営が厳しくなってしまうお店も少なからず存在します。
したがって、クーポンをDMに掲載する際は、クーポンを掲載する目的をはっきりさせることが大切となります。
一般的なクーポンを導入する目的としては、「リピーターの獲得」「購入単価のアップ」「割引による顧客満足度の向上」が挙げられます。
DMの場合は購入単価アップと顧客満足度の向上を狙いとしていることが多いでしょう。
そこで、クーポンを導入しつつも経営を厳しくならないようにするには、「〇〇円以上購入の場合のみ利用可能」など条件を指定するのがおすすめです。
実際にクーポンを利用するためにもう1品購入した経験がある人は多いでしょう。
しかし、この際設定した価格が高すぎるとクーポンを利用することを諦め、クーポンの意味が無くなってしまいます。
したがって、顧客の平均購入単価を把握したうえでクーポンの割引額を設定しましょう。
飲食店のDMの参考文例
それでは、お客様を集めることができるDMを作成するためにはどのような文章を書けば良いのでしょうか。
1つ例としてカフェの既存顧客のリピート促進目的のDM参考文例を紹介します。
もちろん居酒屋など違う業態にも転用できるので、DMの文章に困ったら参考にしてください。それでは文例を見ていきましょう。
いつもCafe 〇〇をご利用いただきありがとうございます!
徐々に夏が近づき暑くなってきましたが、ご体調にお変わりはございませんか?
いよいよ夏に向けて、Cafe 〇〇でも夏を感じられる季節限定メニューをご用意いたしました。
Cafe 〇〇の旬の食材を使ったお食事でも夏を感じてみませんか?
また、本DMにはお得なクーポンも添付しておりますので、ご来店時に是非ご活用ください。
それでは、△△様のご来店を心よりお待ちしております!
DMに関しては、堅苦しい文章よりも親しみやすさが大切です。
ビジネスメールのような文章になると、ユーザー側も読みづらいので、手軽に読める文章を心掛けたうえでDMの文章を作成してください。
DMに使える料理写真の撮り方
飲食店のDMを作成するにあたって、折角の美味しい料理が美味しそうに見えなくなってしまうと損です。
そこで美味しそうに見える料理の撮り方も把握しておきましょう。
自然光を使うこと
まず料理を撮影する際は自然光を使って撮影するのがおすすめです。そのため、撮影をする際は窓際で撮影しましょう。
また、料理を美味しく見せるには、逆光もしくは半逆行にすることで、立体感を出すことができます。
そうすることで器と料理の色の違いなどもはっきり出るので料理が際立ちます。
万が一時間帯などの関係で日差しが足りないと思ったら、レフ板を使いましょう。万が一レフ板が無いなら白い紙で代用しても問題ありません。
構図を意識すること
また、料理を撮影する構図によっても雰囲気が大きく変わります。
特に複数の料理を撮影したい場合は構図も意識しましょう。
まず基本的な構図として挙げられるのが三角構図です。
これは、手前に最も見せたいものを持って来てピントを合わせ、後ろ側に写っている料理をぼかすという手法であり、写真に温かみを出すことができます。
そのため、手作り感などをアピールしたい時におすすめです。
次に対角線構図と言って、料理を対角線上に並べて奥行き感を出すという手法もあります。この方法は2品を撮影したい時にスタイリッシュさと料理の温かみを共存させられて良いでしょう。
そして俯瞰構図といって真上から撮影する手法は、スタイリッシュさを強調したい時におすすめです。
料理だけでなくカトラリーなども並べてカラフルにするとより雑誌のようなオシャレな雰囲気に近づけられるでしょう。
基本的にこれらの手法を用いて料理を撮影することとなりますが、何よりも大切なのは、DMのレイアウト同様、何がメインなのかをはっきりさせることです。
メインがわからないと中途半端で何を伝えたいかもわからなくなってしまいます。そのため、基本的にメイン料理にピントを合わせ、サイドディッシュはぼかすという手法を用いましょう。
DMのポイントを意識してユーザーに魅力を伝えよう!
DMはお店で取り扱っているサービスの魅力をユーザーに伝え、来店を促すための重要な手段です。
しかし、情報を盛り込みすぎても、ユーザー側が情報の取捨選択ができず、魅力も中途半端にしか伝わらないものになってしまいます。
そこで、必要な情報を厳選し、構図やデザイン、写真の撮影方法などにこだわることでユーザーが「お店に行きたい」と思うようなDMを作ってください。
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