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ECサイト改善5つのポイントを意識して売上アップ!

ECサイトの売上を伸ばすための改善ポイントを5つに絞って紹介します。
PCやスマホの普及に伴って、ECサイトの利用者も増加しています。実店舗での販売と並行してECサイトを運営し、成功している企業も多いでしょう。
しかし、ECサイトの具体的な改善策が分からずに放置してしまっているという相談が少なくありません。
今回は改善ポイントを5つに絞って、初心者の方にもわかりやすいように解説します。
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ECサイトを改善する手順
ECサイトを改善する手順は以下の通りです。
- 課題を見つける
- 改善目標を数値化する
- 改善策を検討する
それぞれの手順について詳しく解説します。
課題を見つける
ECサイトを改善するためには、現在の問題点を洗い出すことが大切です。アクセス数や売上など、どこに問題があるのかをこれまでのデータから把握しましょう。
初めに課題を見つけることで、今後どのような改善をすべきかが明確になります。ECサイトの売上が低迷している場合は、まずは現状の課題を洗い出しましょう。
改善目標を数値化する
現時点での課題が見つかったら、その課題を改善するための目標を数値化します。改善目標を数値化する理由は、具体的な数値を上げることで目標がより明確になるからです。
「アクセス数○%アップ」や「売上○%アップ」など、洗い出した課題から改善目標を数値化して明確にしましょう。
改善策を検討する
改善目標を数値化したら、実際に改善策を検討します。洗い出した課題から、具体的に何を変更すれば改善するかを考えましょう。
例えば、ユーザーの離脱率が高く売上につながっていない場合はサイトデザインを変更して離脱率の低下を図ったり、ページの読み込みが遅い場合は表示速度の改善を図ってサイトの信頼度を上げましょう。
改善ポイント1.集客力を確保する
STEP1:訪問ユーザーの流入経路をチェックする
魅力的な商品やサービスをWebサイト上で展開したとしても、ユーザーにそのサイトを訪問してもらわなければ自社製品の存在を認知してもらう事はできません。
ECサイトの売上が芳しくない場合は、まず「どれくらいのユーザーが訪れているのか」「どこから自社サイトに流入しているのか」を正確に把握する事が大切です。
STEP2:必要に応じて集客力を強化する
分析の結果からユーザーの流入数が少ないポイントが判明したら、そのウィークポイントに対して集客力を高める施策を講じるのが定石です。
逆に、流入の見込めない経路を廃止して集客の多いポイントを重点的に強化するという対策も考えられます。
検索エンジンからの流入数が少ない場合
関連キーワードで検索された際に自社サイトを検索結果上部に表示させる「SEO対策」や「リスティング広告」と呼ばれる施策が有効。
オウンドメディアに問題がある
コンテンツそのものの作り直しや見直しを行うのが一般的です。コンテンツの展開数が少なければ、積極的に展開していく取り組みも必要になるでしょう。
SNS
SNSは情報の「早さ」と「拡散力」に長けたメディアとなっているため、「こまめな投稿」と「ユーザーにとって有益な情報」を心がける事が大切です。
STEP3:アクセス数とCV数を比較する
アクセス数とCV数の比較も必要です。なぜなら、アクセス数とCV数のバランスが取れていないと、集客力を上げられないからです。なお、CV数とは会員登録や商品購入など、企業が目標とするユーザーのアクションのことを指します。
ここからは、アクセス数とCV数のバランスが取れていない場合の改善点をご紹介します。
アクセス数が多いにもかかわらずCV数が少ない場合
アクセス数が多いにも関わらず、CV数が少ない場合はユーザーの需要とマッチしていない可能性があります。ユーザーがサイトにアクセスしてくれても、需要とマッチしていなければすぐに離脱したり、会員登録や商品購入にはつながりません。
アクセス数が多いもののCV数が少ない場合には、自社製品やサービスを利用するユーザー情報を改めて分析し、ニーズにマッチした内容に変更することで改善できます。
アクセス数は少ないにもかかわらずCV数が多い場合
アクセス数が少ないにも関わらずCV数が多いということは、自社製品やサービスのニーズはあるもののユーザーがサイトへたどり着けていないということです。つまり、ユーザーがサイトにたどり着いてくれれば、さらにCV数の増加が期待できます。
ターゲットとなるユーザーがサイトに辿り着けるような施策に重点を置き、アクセス数の増加を図りましょう。
改善ポイント2.ユーザーに安心感と信頼感を持ってもらう
ECサイトはユーザーとの距離がある
実店舗での販売であればユーザーは実際に商品を手に取って見たり、店員と対面で会話したりする事が可能です。
一方で、ECサイトは手軽で便利な反面「直接やり取りができない」という点には注意が必要になります。
- 掲載されている商品は本物か(ブランド品など)
- 個人情報の扱いはどうなっているのか
など、サイトを閲覧しているユーザーは潜在的に様々な不安を抱えているのです。
滞在時間が長いにも関わらずコンバージョン(※ECサイトであれば一般的に購入や問い合わせ)に至っていないのであれば、ユーザーが何かしらの不安によってあと一歩を踏み出せないでいる可能性が高いと言えるでしょう。
FAQ・口コミ・Pマークなどを活用しよう
ユーザーの不安を取り除くためには、透明性の高い情報を提供しておく事が有効です。
FAQ
よくある質問をまとめて回答をFAQ形式で用意しておけば、ユーザーが疑問や不安を持ったままになる可能性が低くなります。
口コミ
商品ごとに一般ユーザーからの口コミを掲載すると、実際の使用感を購入前にある程度予想できるので安心感が高まるでしょう。
プライバシーマーク
IT化が進むに連れて、個人情報の取り扱いやセキュリティ体制の構築は各企業の重要課題となっています。適切な取り組みを行っている証明としてはプライバシーマークの掲載が有効です。
改善ポイント3.商品は見つけやすくする
PCやスマホでECサイトを閲覧しているユーザーは、限られた画面の中で商品を探さなければなりません。
そのため、目当ての商品に中々たどり着けないECサイトはユーザーにとって大きなストレスとなり離脱率が高いです。
改善策①:購入ページまでの導線の見直し
購入ページまでの動線が複雑だと、せっかく購入したいという意思を持ってくれても購入せずに離脱する可能性が高くなります。そのため、購入ページまでの動線を見直して購入しやすいサイトに改善しましょう。
改善策②:レイアウトの見直し
改善策としては、まずサイト内のレイアウトを見直してみるのが良いでしょう。
気になった商品をすぐにカートに入れてもらえるように、購入ボタンを近くに配置しておくのもポイントです。
改善策③:商品説明・画像の見直し
商品説明や画像を見直し、よりわかりやすいものにすることも大切です。
改善策④:カテゴリー構造の見直し
また、商品を検索する際のカテゴリー構造も一度見直してみましょう。
カテゴリーを細分化し過ぎるとかえって検索しにくくなってしまうため、ある程度ざっくりとしたジャンル分けにしておくのも重要です。
改善策⑤:意外と見落としがちな「表示速度」
ECサイトでの商品検索は多くのページ移動を行う事になります。
その度に長い時間待たされるようでは、ユーザーは効率的に商品を探せなくなってしまうでしょう。サイトを構築する段階では意外と見落としがちですが、実際の環境で画面が表示される速度には注意が必要です。
改善策⑥:モバイルサイトを強化する
モバイルサイトを強化することもおすすめの改善策です。なぜなら、スマートフォンが普及して多くの人が利用している近年では、パソコンからのアクセスよりもスマートフォンからアクセスするユーザーが増加しているからです。
モバイルサイトのデザインや機能の改善を優先し、スマートフォンからでもサイトが閲覧しやすいように工夫しましょう。
改善ポイント4.商品を購入しやすくする
購入プロセスはできるだけ簡素に
一旦カートに入れられた商品を最終的に購入してもらえない現象を「カゴ落ち」と呼ぶので覚えておきましょう。カゴ落ちを避けるためには、手続きの中でユーザーが入力する項目を最小限に抑えるのが効果的です。
極端に言えば、商品を購入してもらうにあたって必要となる情報は「氏名」「住所」「連絡先」の3点に絞れます。
それ以外のアンケートやメールマガジンの配信チェックなどはユーザーによっては嫌がられる可能性もあるので、自社にとって必要かどうか慎重に検討しましょう。
決済方法の選択肢を増やす
カード決済、各種バーコード決済、現金など、決済方法の選択肢を増やすことも有効です。なぜなら、近年は決済方法が多様化しているからです。
問い合わせ対応も重要なポイント
ECサイトにおける「購入しやすさ」は、サイト設計だけの話ではありません。
運営側が迅速かつ的確にユーザーからの問い合わせに対応する事も、ユーザーが商品を購入しやすいと感じるポイントです。
そのため、ユーザーが商品説明を見ても分からない点(付属品や細かい使い方など)にはメールや電話での問い合わせ対応が必要になるでしょう。
改善ポイント5.提案力を強化する
「最初から目当ての商品が決まっている」
という
目的買いタイプ
「何となく商品を眺めている」
という
ウィンドウショッピングタイプ
ECサイトを訪れるユーザーは上記の2種類に大別されます。
目的買いタイプのユーザーへの対策
目的買いタイプのユーザーは上述した見やすい・購入しやすいサイト作りを心がけておけばコンバージョン率の向上が見込めるでしょう。
ウィンドウショッピングタイプユーザーへの対策
ウィンドウショッピングタイプのユーザーのコンバージョン率を上げるためには運営側から能動的に情報を発信していく事が重要です。
レコメンドでユーザーを引き止める | メールマーケティングでリピーター化 |
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レコメンドエンジンと呼ばれるツールをサイトに組み込んでおくと、ユーザーの閲覧履歴に応じて個別におすすめ商品を表示する事ができます。 | ウィンドウショッピングタイプのユーザーに対しては、レコメンド機能を活用してそのユーザーが興味・関心を抱きそうな商品を提案するような仕組みを作りましょう。ユーザーのメールアドレスを取得できているのであれば、個別送信でメールマーケティングを行うのも良いでしょう。設定やメール作成に多少の手間隙がかかりますが、リピーター獲得のためには効果的です。 |
ECサイトの運営は要所を押さえる事が大切
ECサイトは単に商品を掲載しておけば勝手にユーザーが集まるという訳ではありません。大切なのは改善すべきポイントを見極めて対策を講じていく事なのです。
一方で、こうした取り組みにはある程度専門的な知識やスキルが必要になるというのもまた事実と言えます。
自社スタッフで対応が難しいようであれば、当社の「ECサイト制作・運用・保守サービス」を利用するのがおすすめです。
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